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祗園今昔 坊や物語 5

緊急時の情報帳のような物が全く存在しなかったのか?って思われる方もお出ででしょうが、基本的に顧客の情報は企業秘密、詳しい事はママが密かに隠し持ってって感じでした。

ただ必要最低限の情報を書き記した顧客管理ノートといえるような物は二種類存在しましたが、それも二段階あって、一つはマル秘扱いの物で幹部だけが見るノートでした。

マネージャーとママが管理している顧客ノートはちらっとしか見た事が無いんですが、今考えると多分こんな感じじゃないかな~?と推測します。

1 顧客の名前 所属会社情報 自宅住所 顧客ランク 担当ホステス名
2 紹介者、紹介団体名、同伴メンバー名
3 来店日、来店人数、使用金額
3 年間売上金額 掛売りか現金の区別 累計掛売り金額 支払い状況

各お客様にランクが有る事は入店直に知りました。

まあこのノートの情報は盗めばそこそこの価格で売れる中身なんですが、特にママやマネージャーが、色々な要素を総合してつけた顧客ランクが最も重要だったようで、特Aランクのお客様を何人か持つホステスさんはママも物凄く気を使い、正に肩で風切るってのが当てはまる歩きっぷりでハイヒールをカツンカツン言わして店内を闊歩していました。

当然ランクによって、席の優劣や物事の優先順位、わがままの許容範囲全て変わってきます。

お客様に用意するバレンタインのチョコ、誕生日プレゼント、お中元、お歳暮などなど全てランクによってかなり差が有ったのを覚えています。 (お歳暮はうちの漬物を使ってもらっていたんで、予算ではっきり格付けが判りました)

もう一つは主にボーイが見るボトルノート

1 顧客名 担当ホステス名
2 ボトル名
3 ボトルを下した履歴

このノートではボトル履歴が大事で基本的に半年間来られなかった時は、ハウスボトルとして没収します。

更にボトルの空くペースの遅いお客様には新人紹介と称して、ぼんぼんアルバイトのホステスを挨拶にいかさせたり、馴染みのホステスを色んな理由をつけて中座させ、他のホステスさんに対応させ「宜しく乾杯」と言う名目で、せっせ、せっせと新しい水割りを作って何とかボトルの中身を消費させます。

話も出来ない新人ホステスは、ママから取り合えず酒を飲めって言われ、初めは飲めないホステスさんが、いつの間にかぐいぐい飲みあがっていきます。

ボーイがボトルを用意した折にはボトルの残量は必ず確認し、担当ホステスさんに予め残量を告げておきます。

担当ホステスさんの場合はボトル歩合も入るので結構がんがん飲んで消費しますが、露骨だと嫌がるお客様も多いので、そこはテクニックですが、大体来店時に残量が半分以下だと「チャンスボトル」って呼んで何とかして空けて貰い、更には新ボトルを入れて貰う様にハッスル(この頃流行った言葉です)します。

お客様によってボトルの入れ方は様々で、すっからかんになれば、ほな次ぎいれるわ!と帰るタイプ。

必ず新しいのを入れて帰るタイプ。

残り少なくなってそろそろ下すタイミングになると帰るタイプ。

でもよくママに全員が言われた事は「水商売に次は無いんやで!又とか今度を信じたらあかん!必ずいまいま何とかしい!」正に金言です。

兎に角、お客様に最後はボトルを入れて帰ってもらうよう、皆は全力を傾けます。

こう言う時に、ぱーって上手く騒いで散財さすのが上手なホステスさんがおられて、僕はいつも凄いな~って思ってましたが、今から考えると実は売り上げはトップじゃないんです。

逆説的に言いますと如何に次、気分良くまた出来るだけ早く来店してもらうかが、本当のトップホステスさんの器量、腕だと判るには僕はまだまだ経験不足でした。
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